心とは自身のためにあるもの
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はじめの一歩

突然ですが。
『あなたは心を持っておりますか?』
 

「なんて失礼なこと聞くの・・」という人もおりますが、素直に質問を受けていただけると「あります」と答えてくれます。
 
 そう答えるのは当たり前のことで、自分達は心があると教えられてきたし、実際、心を持っていることは間違いない事実だからです。
 
 小学校の先生からは”心”という字とその意味を辞書で調べることを教わりました。その辞書には「精神が司るところ」などと書かれておりますが、この精神とは何か、司るところとはどこか、を分からずにいると想われます。
 
 もう一つ質問します。
『あなたの心は何処にありますか?』
 
 そう問うと胸のあたりや頭を指す人がおりますが、何故そこなのかを説明できる人は誰もおりません。
 
 それも当たり前ですよね。
先生から習ってないのだから、答えられる人がいるはずもありません。それはお医者さんやセラピストの方であっても、たぶん、辞書と同じような説明しかできないかも知れません。
 
 それでも、心は必ず自身のどこかにあり、それを誰もが知っております。そうでなければ、これほど悩んだり考えたりすることはないということです。
 
 自分たちは心を知っているようで知らないことがあるのなら、自身を悩ませてきた原因がそこにあると考えられます。要するに解決するべきものが間違っていたことになります。
 
 心のはじめの一歩は『知る』ことに始まります。